2023.07.28

ビジネス

【営業・マーケティング部門必見】フォーム営業について

  • 営業

みなさまは「フォーム営業」はされていますか?

営業系の部門の方だと、私の実感としては「フォーム営業」より「テレアポ」をなんだかんだと選択して行っておられる方の方が多いような気がしますが...。

今回はWEBサイトの「お問い合わせフォーム」を使った営業手法についてお話をしたいと思います。

目次

フォーム営業は違法か

フォーム営業を行ったことのある方であれば、1件以上は「営業目的での問い合わせは禁止、送信された場合は通報します」といった、強いメッセージも見かけられた経験があると思います。

こちら結論から申し上げると、フォームを使って営業目的のメッセージを送ることは2023年自体では違法行為ではありません。

特定電子メール(迷惑メール)法について

私は広報マーケティング担当者を長く行っているので、正直毎日毎日、膨大な「お問い合わせメール」を受け取ります。
ネクストソリューションズでも届くお問い合わせメールの9割以上は何らかの「逆営業メール」です。これは他社で働いていた時も大差はありません。

私は上場企業の広報マーケティングも担当していた頃がありますが、とはいっても東証グロース企業。
いわゆるエンタープライズとは呼べる規模ではありません。それでも相当数の様々なメールが来ます。

これがエンタープライズ企業や、ネームバリューのある企業のご担当者様であれば、相当なストレスが蓄積されていると想像できます。

ただその心情と「迷惑メール」はやはり明確に定義されており、基本的にはメルマガであれば「受信拒否」を受け取り側に示すこと。
あとWEBサイトにメールアドレスを公開している場合や、フォームを設置する場合は、そもそも営業メールを含めて受信することを想定しているものと定義されているので、受信拒否の導線を準備しなくても許容されるとされています。

違法行為でないが拒絶されれば辞める

基本的には違法行為でないフォーム営業ですが、とは言っても拒絶されれば(私も担当者側ですが「もう送らないで!」と連絡を入れたことはなく、大抵まとめて削除なので、稀なケースだとは思いますが)、倫理的にその会社に連絡を行うことはやめましょう。

シンプルに嫌がられているのに、「今回はとても重要な情報なんです!」と送ったところでアポに繋がることは100%ありえないです。
(中にはそこからが営業のウデの見せ所と思う方もいるでしょうが、これは担当者として申し上げますが迷惑です。)

テレアポかフォーム営業かどちらが良い?

意外に思われるかもしれませんが、私もフォーム営業はたまに行います。
「こういった会社に○○の案内を送りたい」とインターネットで会社を調べ、フォームやinfoアドレスが表記されていれば、そちらに案内を送ります。

私の場合、営業職でないので「アポ獲得」が目的ではなく、アライアンスやセミナー共催のお誘いをしたり、或いはセミナーの事務局も私が運営しているので、集客の一環でフォームからご案内を送るなどを行います。

担当者としてはメールがありがたい

私はたまに今お話ししたように「アウトバウンド」な行動もとりますが、基本は広報マーケ担当者なので、「営業を受ける側」です。
電話は正直、こちらの仕事をストップして会話をしなければならないため、ストレスが高いです。
ただ関心がないという意味ではないので、メールでご案内していただく方がありがたいです。

もちろん私も元営業マンなので、営業の気持ちも理解しています。一日何件電話して、何件アポを取るといったKPIが個人の評価につながるので、理屈抜きに「飛び込む」わけですが、「お客様第一主義」なのであれば、私はフォーム営業をもっと重視して良いと思います。

メールで送るべき内容

メールで送る際、下記の内容は抑えておきたいところです。

  • 何のサービスを行っている会社か
  • 何を案内したくて送ってきたか
  • アポであれば候補日を示す
  • セミナーの案内などを行うのであればそのURLを記載

営業の手法に「宿題をもらって帰って、後日回答」というものが昔からあります(私も営業マン時代教わりました)。
しかしフォーム営業ではこれはやり方を考えないといけません。

飛ぶこみ営業やテレアポだと「営業ではなくご案内で…」など断わられずらいトークスクリプトに沿ってお話されると思いますが、フォームだと「ウザい」です。
ストレートに目的を伝え、興味もっていただけば次の段階に。が望ましいです。

アポの獲得も行いやすい

私もアライアンスや、ネクストソリューションズ時代ではありませんが、過去に人材サービス業界にいたころは、その会社の媒体を担いでいただける販売代理店様を開拓していました。
メールは担当者目線でも「関心があれば一度オンラインで聞いてみよう」など、主導権をとって進めやすい性格のため、比較的心理的ハードルが下がりやすいです。

電話は先にお伝えした通り、営業の方はそれが仕事ですが、受け手の側は営業対応のために仕事を中断しているので、それがストレスにつながりますし、ゆっくり話を聞こうとなりづらいです。

自社WEBサイトのコンテンツも充実させておく

最後にこちらですが、営業の方視点では「今すぐ会ってくれないならどうでも良い」となりがちですよね?
ただ担当者は、その営業マンと会う価値までは感じないが、その会社に何らかの関心を持った可能性はあります。

私もネクストソリューションズの問い合わせメールは全て開封しています。中には「面白いな。買うつもりはないけど、この会社とコラボレーションできないかな?」等、営業マン視点では「確度ゼロ」でも会社単位で見れば、今後なんらかの関係を構築できる可能性はあります。

その際、その会社のWEBサイトを訪れますが、会社概要と製品案内だけだと「即購買を決めた」ユーザ以外には魅力のないWEBサイトになります。

コラムやセミナーなどを頻繁に更新されていれば、インバウンドの取り組みに力を入れておられると判断し、逆にこちらからお問い合わせをさせて頂くこともあります。

断られたように見えても、将来に繋いでいくためにセールス目的以外のナレッジなどもWEBサイトには常設しておきたいところです。

著者・編集者情報

藤江信之 (マーケティング室)

京都出身。

大学卒業後、税理士向け商社で営業マンを経験したのち、2000年代前半より広告代理店や、WEB制作会社等で主にクリエイターとして従事。
大手エネルギー会社や、大手小売店、某市地下鉄などのWEBサイトやプロジェクトに関わる傍ら、2010年頃まで、都内のWEBデザインスクールで非常勤の講師を務める。

その後クライアントワークから、自社の広報マーケティングにキャリアチェンジ。
上場IT企業のマーケティング部門立ち上げに中心メンバーとして関わり、ウェビナーや展示会の運営などを通じリード創出を行う。

人材サービス会社を経て、2023年6月ネクストソリューションズに入社。
“提案サイド”と“担当者サイド”両方を経験した知見を活かし、マーケティング室の立ち上げ中。

趣味は市民ランナー&高校野球観戦&古城跡散策のマニア。

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