2024.01.25

ITトレンド

クラフトインターネットについて

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最近、YouTubeでひろゆきこと、西村博之さんの番組で「クラフトインターネット」なんて言葉を聞き、興味をもったので、今回はクラフトインターネットについて思うことを「呟いて」みようと思います。

目次

クラフトインターネットとは

そもそも、「クラフトインターネットってなに?」という方が多いと思うので、軽く解説します。

まずクラフトとは、「職人の~」とか、「手作業で」等のニュアンスのある言葉。クラフトビールなどの使われ方が一般的ですよね。

ビールの例えで言えば、大手メーカーのビールを大量生産型とするならば(ディスっているわけでなく、私はこちらも大好きですよ)、一杯に拘りを持って作ったビールがクラフトというイメージですよね。インターネット、ここでは特に「WEBサイト、WEB媒体」が話題の中心なので、「作り手が拘りを持ったWEBサイト」という意味合いになるでしょうか。

拘りのあるWEBサイトとは

では「拘わりのあるWEBサイトってなに?」という話になると思いますが、今、YouTubeやTicktok、X(旧Twitter)など誰でも簡単にコンテンツを発信することができるようになりました。

共感を得たい世代が多いという背景もあるのでしょうが、「空中ウォーク」など誰かがバズらせたものを、言葉を選ばず言えば「単にパクった」だけのものを手軽に「〇〇してみた」等といって、いいねを稼ぐなんてことは日常茶飯になっています。

これはまさに「大量生産型」と言えるでしょう。一方の「クラフト型」ですが、自分でブログを開設して、そこでオリジナリティあるコンテンツを発信していく型といえるでしょう。

というか、ちょっと前…と言っても10年ほど前はまだまだブログの発信力もあったので、活発だったのですが、今はいわゆる世界的プラットフォーマーに完全に飲み込まれている状況。
皆様も、プライベートな時間にSNS(YouTube含め)を見ることはあっても、個人ブログで情報収集なんてことは、ほぼされなくなっていませんか?

大量生産型の弊害

私は冒頭で触れたひろゆきさん世代。そして同じように黎明期に「技術屋」としてWEBサイトを作ってきた人間なので、インターネットについての意見といったものは激しく同意できます。

元々、インターネットなんてサブカルチャーだったんですよね。今で言う「陽キャ、陰キャ」なんて表現で言えば、「陰キャ」側にいた私たちが、陰キャというリアルな人格とは全く別人格として、インターネットでは情報を発信していった。

先の「空中ウォーク」が良い例ですが、私たち「陰キャ」はクラスで「陽キャ」が流行らせた「それ」が出来るわけでもないので、目立てないですし、代わりにネットの世界でいわゆる「オタク」を徹底的に見せつけてきたわけです。「クラス」という世界では「ドン引き」する話が、インターネットではウケる。

それが「初期のSNS」であり、「清く正しいインターネットの世界」だったと思います。
ところが今は、大量生産型になりきってしまい、SNSでオススメにあがってくるコンテンツも、先の「空中ウォーク」のようにみんな同じ。

クラスと同じ状況下になっていると感じます。「陽キャ」が「身内ウケ」するネタばかりになってしまい、インターネットならではのコアな話が埋もれていってしまっていると思います。

要は「嫌われたくない」気持ちが勝り、当たり障りのない話ばかりが溢れかえっているのが現状だと感じます。

クラフトなら解決できるのか?

一つに、大量生産型からは「匿名性」が失われていっていると感じます。それは実名であるかないかという問題ではありません。明らかにリアルな人間と紐づられていっているわけです。

私も実は個人のアカウントで「そこそこ」フォロワー数を持っています。
インフルエンサーでは全くありませんが、多少は知られた存在でもあるので、実際「リアルな場」で「〇〇さんですよね?」と声をかけていただくこともあります。

だから同様です。完全にリアルとネットの人格が紐づけられているので、発信の仕方は悩むときがあります。

結果本当はもっとアングラな視点があるのに、大勢に合わせた当たり障りのない情報発信をせざるを得ない場面を感じます。

それがブログであれば、別に私が運営しているなんて表明する必要性がないので、本当の意見を発信できる。つまり唯一無二のコンテンツを産み出すことが出来ると考えています。

フナに始まりフナに終わる

私は釣りはしませんが、釣りの世界でよく言われる格言ですね。インターネットも同じかもしれません。元は「陰キャがオタクの話」を繰り広げ、それが面白くどんどん輪が広がっていった。

今は大量生産型で、アングラな側面がどんどん消えていっている感じがします(アングラって犯罪って意味では断じてありまんよ)、だけどインターネットで見たいのは「リアルでは聖人君子として、模範解答しないといけないけど、本当はみんなどう思っているんだろう」という部分だと思うんですよね。

しかしそれがSNSなどのプラットフォームでは、半リアルと化して、リアルと変わらない意見が並ぶ・・・はっきり言えば「薄っぺらい意見」ばかりが陳列されている状況です。

なら、かつてのインターネットのように、もう一度「自分の世界」を作ろうと考える人たちは、一定数いるだろうなぁと。
そして、あの頃のように、そういう人たち同士でまた新しいネットワークで繋がっていく。

「同じテーマでブログやっているので、相互リンクしませんか?」という(ちなみにSEO視点では、現在はオススメしません!)あの頃のインターネット。
初めて釣りを楽しんだ「フナの釣り場」にもう一度、原点回帰をするのは面白く感じます。

2024年は、さらにAI等で似たようなコンテンツが大量生産されていくでしょう。
その中で、異彩を放つ、唯一無二のコンテンツにこのコラムはありたいところです。

著者・編集者情報

藤江信之 (マーケティング室)

京都出身。

大学卒業後、税理士向け商社で営業マンを経験したのち、2000年代前半より広告代理店や、WEB制作会社等で主にクリエイターとして従事。
大手エネルギー会社や、大手小売店、某市地下鉄などのWEBサイトやプロジェクトに関わる傍ら、2010年頃まで、都内のWEBデザインスクールで非常勤の講師を務める。

その後クライアントワークから、自社の広報マーケティングにキャリアチェンジ。
上場IT企業のマーケティング部門立ち上げに中心メンバーとして関わり、ウェビナーや展示会の運営などを通じリード創出を行う。

人材サービス会社を経て、2023年6月ネクストソリューションズに入社。
“提案サイド”と“担当者サイド”両方を経験した知見を活かし、マーケティング室の立ち上げ中。

趣味は市民ランナー&高校野球観戦&古城跡散策のマニア。

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