2024.02.08

ITトレンド

メタバースの可能性の1つ~国境を越えてビジネス~

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以前メタバースについてコラムを執筆していますが、今回はメタバースをビジネスで活用するならという視点で解説します。

目次

そもそもメタバースとは

そもそもメタバースですが、実は「これこそがメタバースである」という明確な統一見解、定義は存在していません。
ですので現実的には「なんとなく、こういうのがメタバースかな」というものを、みんな「これこそがメタバースである!」とある種「言ったもの勝ち」になっている状況。

2000年代前半にまさにメタバースぽい空間として、WEB業界を中心に話題沸騰だった「セカンドライフ」をもってして「セカンドライフとメタバースは違うんだ!」と言うITベンダーも一部存在していますが、それこそ間違えてはいないわけです。

既存で先駆者的な「セカンドライフ」ではなく、自社の新しく開発した空間こそが「真のセカンドライフ」だというセールストークでしょうが、それもOKというぐらいに、緩い言葉です。

ただ現実的に、ほぼこれが統一見解、認識になっているのは「サービス、プラットフォームの問題ではなく、仮想の空間で、人がコミュニケーションを交わす、もう一つの現実社会」といったところでしょう。

メタバースそのものについては、こちらの記事で詳しく触れていますので、ご関心ある方は是非ご覧くださいませ。

メタバースでビジネスを行う

今回はそんなメタバースをビジネスで活用する事例をご紹介してみたいと思います。

その1つが「海外での販路開拓に活用する」です。

メタバースは「仮想の空間で人と人のコミュニケーションを産み出す」ことが前提。海外で販路開拓を行いたいといっても、様々な障壁があるでしょう。
まず取引先を作るためにも、そもそも現地に行ったり、また「言語の壁」が立ちはだかり、実行できる企業様は限定されるのが現実でしょう。

そこでメタバースの活用です。文字通り「仮想の空間」なので、そこは「ボーダーレス」国境のない世界です。

大きな大きなメタバースという考え方は、リアルな世界同様「何をしても構わない」わけですが、先に触れた「セカンドライフ」等がなかなか日本で浸透しなかった理由の1つに言われるのが、その「自由さ」です。

皆様も「自由」と言われると一瞬嬉しいものですが、例えば学生時代の部活でも「自由に好きな練習をして良い」と言われると困りませんか?
いや…その例えで言えば、「〇時間あげるので、勉強しても、部活しても、遊んでも、ご飯たべても好きにして良い」と言われると現実、戸惑う方の方が多いのではないでしょうか?

ですので、今回ご紹介したいのは敢えてテーマを絞り「メタバース空間を使って、海外で日本製品を求めている担当者とつながろう」という活用方法です。

多言語サイトだけでは出来ないことを相互補完

越境ビジネスを念頭に、「英語に翻訳したWEBサイト」を開設しても、現実的には「集客」も必要ですよね?
例えばヨーロッパと一口に言っても、「英語」だけでは円滑なコミュニケーションは難しいです。理由の1つとして広い「ヨーロッパ」の中には、ドイツ語もフランス語も、スペイン語、イタリア語、ロシア語他、様々な言語が存在しています。

また広大なヨーロッパで、最も利用されている言語は「英語」ではありません。

さらに、多言語化だけではWEBマーケティングも完璧とは言えず、デザインも各国で好みが実際に存在しています。
私自身、現役デザイナーの頃、韓国人デザイナーと一緒に仕事をした経験がありますが、明らかに色の使い方など、単なる「個性」を越えた「文化の違い」を感じたものです。

それを全ての国向けに整備するのって現実的ではありませんよね?また「英語」だと互いに「片言」のコミュニケーションが出来たとしても、ビジネスなど細部まで確認しなければならない性格を考えれば、それだと不十分ですよね。

つまり越境ビジネスのために、受け皿になる「翻訳サイト」を整備することは重要なことですが、「リード獲得」というマーケティング視点を持てば、それだけでは不十分なのです。

新しいテクノロジーを活用して、新たな機会創出

WEBサイトが「保持することがステータス」だった時代から、今では「有って当たり前のインフラ」に変わりました。

それによって、かつては出来なかったことがいくつも出来るようになりました。
例えばこのコラムを読んで頂いている皆様との「つながり」「出会い」です。

私が20年以上前に営業マンをしていた時代だと、まだ紙に印刷したものを「飛び込み営業」で読んで頂く時代でしたが、今ではこのようにWEB上に公開しておけば、関心を持って頂いた方に読んで頂け、弊社のことを知って頂いたり、少し関心を持って頂けることも出来るようになりますよね。

同じく「メタバース」と呼ばれる抽象的な世界。2000年代初期にも「WEB3.0」なんて呼んで、さらに発展した未来のWEB像を語っていました。
それから20年近い年月が経ち、WEBサイトは「有って当たり前」に変わりました。

メタバースは比べると「出遅れた存在」だったかもしれません。ですが、WEBサイトだけでは実現できないボーダーレス=国境のない世界を叶えてくれるツールになりうる可能性を十分に秘めたものであると考えます。

この新たなテクノロジーの具体的な活用方法を、メタバース展示会を実際に運営している株式会社BorderTechと共催で、オンラインセミナー上で体験して頂ける機会をご用意しましたので、ぜひご関心ある方は下記よりお気軽にお申し込みくださいませ!

著者・編集者情報

藤江信之 (マーケティング室)

京都出身。

大学卒業後、税理士向け商社で営業マンを経験したのち、2000年代前半より広告代理店や、WEB制作会社等で主にクリエイターとして従事。
大手エネルギー会社や、大手小売店、某市地下鉄などのWEBサイトやプロジェクトに関わる傍ら、2010年頃まで、都内のWEBデザインスクールで非常勤の講師を務める。

その後クライアントワークから、自社の広報マーケティングにキャリアチェンジ。
上場IT企業のマーケティング部門立ち上げに中心メンバーとして関わり、ウェビナーや展示会の運営などを通じリード創出を行う。

人材サービス会社を経て、2023年6月ネクストソリューションズに入社。
“提案サイド”と“担当者サイド”両方を経験した知見を活かし、マーケティング室の立ち上げ中。

趣味は市民ランナー&高校野球観戦&古城跡散策のマニア。

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