2024.03.26

ITトレンド

プロダクトライフサイクルとは

  • コンテンツマーケティング
  • WEBマーケティング

皆様「プロダクトライフサイクル」という言葉はご存知でしょうか?
マーケティングや営業、広報の方などは特に自社や、自社のサービスの立ち位置を把握しておく必要があると思います。

単に競合に比べて云々ではなく、市場全体を俯瞰的に見つめていくこの言葉について、一緒に学んでいきましょう。

目次

プロダクトライフサイクルとは

プロダクトライフサイクルは、1950年代にアメリカの学者レイモンド・バウマン氏が提唱したとされる考え方で、商品・サービスにも周期があるというものです。
具体的には次の4つのサイクルに分かれるとされています。

  • 導入期
  • 成長期
  • 成熟期
  • 衰退期

導入期とは

商品・サービスがまさに誕生の産声をあげ、市場に登場した時期です。

このタイミングはそもそも新商品なので、市場、つまり人々が「なにそれ?」の状況です。
認知度がない状態からのスタートになるため、広告を出してもユーザから「すぐに欲しい!」とはなりにくい状況です。この時点だと既存の商品・サービスでは解決できない課題を提示し、それを解決した時にどのような未来が待っているのかなどを啓蒙していくコンテンツも必要ですし、資金的な体力あればマスメディアなどを活用して、広く認知されるような活動が重要なフェーズです。

成長期とは

分かりやすさで言えば、現在のAIブームでしょうか。

AIチャットボットもChatGPT以前から存在していましたが、まさに導入期の状況.

しかし今で、多くの方もAIについての認識が比較にならないほどに進みましたし、多くの商品・サービスが誕生してきました。

このフェーズでは市場が活発化しはじめ、利益が出る状況になってくるので自社商品・サービスにどんな特徴があるのか、競合とはどんな違いがあるのかなどを訴えていくことが重要です。

成熟期とは

このフェーズにくると、イケイケドンドンだった成長期を終え、利益なども鈍化していきます。

市場にも該当商品・サービスが溢れている、「存在すること」が珍しくない。「あって当たり前」の状況になっています。分かりやすく言えば、WEBサイトに似ているかもしれません。もうWEBサイトを持っているなんて当たり前になりましたよね?

供給する側の制作会社も無数に存在するので、必然的に価格競争も起きてきます。WEBサイトだけでなく、今社会問題として「若者が物を欲しがらない」と言いますが、これも近代社会が成熟期に入って、特に珍しいものも誕生せず「高くても欲しい!」という状態でなくなってきていることも要因ではないかと思います。

私の若いころは、テレビも家に1台とかって時代でしたが、今は1人1台の時代ですからね。
単に広告を出してもユーザは振り向かない状況になっているため、付加価値を提供するなど成長期とは異なる施策が重要となってきます。
また商品・サービスの改良に於いてもマーケットイン型で、ユーザ・市場の声を敏感にとり、反映することが求めれられていきます。

衰退期

その名の通り、利益なども先細っていく状況です。

例えば一時代を築いた「レンタルCD」。一般社団法人 日本レコード協会「CDレンタル店調査 2019年度」によると、想像通りの結果ですが店舗は減少傾向にあります。

私も学生時代、本当によく通った地元のレンタルCDショップが閉店したニュースを見ました。
寂しい気持ちがありますが、今はデジタル音源をサブスクリプションで楽しむ時代ですからね。これはどの産業にも起こること。この時点にくればマーケティングよりも様々な経営判断が必要になってきます。

DX(デジタルトランスフォーメーション)も本来、IT化という意味でなく、デジタルを使って新しいビジネスを創造しよう。そして市場で生き抜いていこうという意味なので、衰退期にあたる産業。商品・サービスが主の企業はデジタルでなくてもトランスフォーメーション(変革)が最も重要事項となってきます。

自社の商品・サービスはどのフェーズか分析

皆様もリアルに自社の商品・サービスが、このプロダクトライフサイクルのどこに属しているのかを分析する必要があります。

産声を上げたばかり、これからという導入期において、成長期と同じ戦略。または同じ広告宣伝費を投じても、同じ結果が出ないことが当たり前という前提を抑える必要があります。

先に例を出したレンタルCDショップも、かつては若者にとって必須の店舗でした。しかし今ではそれがデジタルにとって代わられたように、どんな商品・サービスでも、ずっと成長期でいることはできません。

実際多くの企業が抱える問題は、今ある商品・サービスの大半が成熟期に入っているため、広告を出しても思ったほどに利益が伸びない。だけど成長期を覚えているビジネスパーソンはそれがまだ続いているはずと信じている。または気づいているけど信じていたいと言う状況にあるのではないかと思います。

WEBマーケティングで打開をしていく上でも、単に広告を打つだけの戦略でなく、ユーザ・市場に付加価値を与えられる情報を提供していき、他社と区別化を図っていくなど、ひと工夫が求められると考えます。各社によってアドバイス内容は変わっていきますので、ぜひ「自社向けのもっと突っ込んだ提案をしてほしい!」と思われた方は、弊社にもご相談くださいませ!

著者・編集者情報

藤江信之 (マーケティング室)

京都出身。

大学卒業後、税理士向け商社で営業マンを経験したのち、2000年代前半より広告代理店や、WEB制作会社等で主にクリエイターとして従事。
大手エネルギー会社や、大手小売店、某市地下鉄などのWEBサイトやプロジェクトに関わる傍ら、2010年頃まで、都内のWEBデザインスクールで非常勤の講師を務める。

その後クライアントワークから、自社の広報マーケティングにキャリアチェンジ。
上場IT企業のマーケティング部門立ち上げに中心メンバーとして関わり、ウェビナーや展示会の運営などを通じリード創出を行う。

人材サービス会社を経て、2023年6月ネクストソリューションズに入社。
“提案サイド”と“担当者サイド”両方を経験した知見を活かし、マーケティング室の立ち上げ中。

趣味は市民ランナー&高校野球観戦&古城跡散策のマニア。

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