採用における「売り手市場」について
売り手市場とは、求人倍率が1.0を超え、求職者が求人を選べる状況のことを指します。一般的に売りて市場は、向こう2年間は継続するといわれており採用にかける費用も増加傾向にあります。
【売り手市場の特徴】
– 求職者に有利:企業が優秀な人材を確保するため、給与や福利厚生などの条件を改善する傾向。
– 内定獲得が容易:企業は採用競争が激化するため、選考プロセスを短縮し早期に内定を出すことが増える。
– 選択肢が増える:求人数が多いため、求職者は自分に合った企業を見つけやすくなる。
【企業側の影響】
– 人材確保の難化:求職者が複数の選択肢を持つため、企業は自社の魅力を高める必要がある。
– 採用コストの増加:広告の強化や採用プロセスの効率化などが必要となり結果、採用コストが増加。
– 採用プロセスの見直し:企業は迅速な採用決定を求められるため、選考プロセスの短縮に繋がる。
– 企業ブランディングの重要性:求職者に魅力的な職場環境を提供することが最も重要。
採用にかけている平均投資額
- 従業員別の採用投資額(平均)
~50名以内:163万円
~300名以内:325万円
~1,000名以内:535万円
※参考 マイナビ中途採用状況調査より
- 業種別の採用投資額(平均)
サービス:505万円
フードサービス:427万円
IT・通信・インターネット:1,095万円
医療・福祉・介護:387万円
メーカー :1,139万円
商社:597万円
レジャー :510万円
流通・⼩売 630万円
⾦融・保険・コンサルティング:1,035万円
マスコミ・広告・デザイン:405万円
環境・エネルギー:330万円
不動産・建設・設備・住宅関連メーカー:575万円
運輸・交通・物流・倉庫:458万円
※ご参考:マイナビ中途採用状況調査より
投資対効果について
インターネットや幅広い転職サイト等も活用しているにも関わらず、投資対効果に沿った成果を得れていない企業が多い状況です。そして売り手市場である今、さらに投資は増額する可能性があります。
※下記にどれかに当てはまりませんか?
-目標採用者応募数を大きく下回っている。
-目標採用者応募数は達成しているが、求める人材が集まらない。
-内定後や、選考中に辞退されてしまう。
-入社後に早期退職してしまう。
求職者の採用情報収集の多様化
新卒/転職者ともに、転職サイト等で情報確認する以外の利用方法としては「企業の採用サイト/企業のコーポレートサイト」85%と最も多い状況です。
求職者の求めている情報発信を行い、戦略的にアピールしていくことで投資対効果は最大化されます。
※参考:株式会社学情より
採用ブランディングの重要性
売り手市場による採用競走の激化。求職者採用の早期化による採用ミスマッチ。と悪循環から打破するためにも採用ブランディングを行うことで、成果を最大化することができます。
採用ブランディングによるファネル
採用マーケティングでは、一般的なマーケティングで活用される「ファネル」の考え方を採用プロセスに適用することが不可欠です。「ファネル」とは、顧客が商品を知ってから購買に至るまでの心理的な変化を指します。通常のマーケティングでは、「認知→興味→検討→購入」という流れになりますが、採用活動においては「認知→興味→応募→内定→入社」と置き換えられます。
採用マーケティングの成功には、このファネルの各段階を理解し、戦略的に活用することが鍵となります。候補者の関心を引き、エンゲージメントを高める施策を適切に設計することで、効果的な採用活動が実現できます。
ネクストソリューションズが実践するブランディング
採用マーケティングの成功には、戦略的なアプローチが不可欠です。
まず【ステップ1】として、明確な採用計画を策定し、目標を定めます。
次に【ステップ2】で求める人物像を具体化し、採用すべきターゲットを明確に設定します。
【ステップ3】では、自社分析を行い、強みや課題を把握することで、魅力的な採用戦略を構築する基盤を作ります。
【ステップ4】としてマーケティングの「ファネル」と多様なチャネルを組み合わせ、候補者の関心を引き、応募へとつなげる仕組みを構築します。
そして最後に【ステップ5】で、採用活動の成果を分析し、改善点を見つけて施策をブラッシュアップし続けることで、より効果的な採用プロセスを実現できます。
最後に
採用ブランディングの取り組みで得る相乗効果は、アウターブランディング(企業/ブランド価値の向上)に発展し売上向上に繋がります。
また、これらが明確になることで自社ビジョンが再確認できるだけでなく、従業員の定着にも発展します。
ネクストソリューションズは、これまでの採用ブランディングの豊富な実績からお客様と伴走し成果の最大化に繋げていきます。
まずは、お気軽にご相談ください。