2023.07.07

マーケティング

【入門編】ウェビナー(オンラインセミナー)の始め方~マーケ・営業推進・インサイドセールス部門の方必見~

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2023年5月、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行が行われ、かつての日常が戻った部分もあれば、一方でこの数年の間に定着した新しい価値観。

遠方はもとより、近郊であっても初めての打合せはまずオンラインで...こちらはすっかり定着したのではないでしょうか?
飛び込み営業も、ほぼ無くなった印象ですよね。

ポストコロナと呼ばれる新しい世界。
すっかり当たり前になった「ウェビナー」をそろそろ行ってみたい...。
そのような企業様も少なくないと思います。

本コラムでは、初めてウェビナーを行う方に簡単なアドバイスをさせていただければと思います。

目次

ウェビナーとは

まず改めてウェビナーについて簡単にご説明します。
特にコロナ前は企業のセミナーと言えば、どこかカンファレンスルームを借りたり、また自社の会議室などでリアルに行うことが「普通」だったと思います。

私も実際、外部の様々なリアルセミナーに視聴者として参加させていただきましたし、主催者としても行って参りました。
ところが2020年あたりから各社、そのセミナーをオンラインに移し、またリアルな展示会などが中止や行われても以前のように客足が戻らず(2023年春などはかなり客足も戻っているようですが)、新規のお客様との出会いの場として頻繁に行われるようになりました。

私自身、当時所属していた企業でゼロからウェビナー運営を経験し、そのノウハウを活かして新しくネクストソリューションズでウェビナーの仕組みを構築中ですので、ぜひそのノウハウを皆様にも共有させて頂ければと思い執筆しています。

ウェビナーに必要なもの

インターネットで調べると様々な有償ツールがでてきますが、まずは必要最小限でミニマムスタートがおススメです。
当然必要なのはパソコンとカメラ。

これもスタジオなんて要りませんし、私自身一度もスタジオ入りなんて経験したことはありません(笑)
いつも会社の会議室や、自宅です。

カメラも最近のノートパソコンであれば内臓されていますし、確認方法として通常のzoomなどのミーティングができる環境であれば問題ありません。

一点気を付けたいのはリモートワークで自宅の場合。
ネットワークが落ちないように複数の回線を準備できれば安心(実は私も数回、セミナー中に「落ちた」経験があります…。)。
可能ならリモートワークの方もウェビナーの時だけ出社などされると、回線的には安心できるのではないかと思います。

可能であればzoomはウェビナー機能付きがおススメ

zoomも登場した当時は無料でも2人のミーティングであれば、時間制限無しでしたが現在は40分の時間制限ができたり都度制度が変更されているので直接ご確認をいただきたいですが、基本プロ契約と(おそらくどの企業様も最低1アカウントは営業用などで持っていらっしゃると思います)、追加でウェビナー機能で月1万円ほどの費用感です。

可能であれば、通常のzoomだと参加者全員の顔が表示されますが、ウェビナーだとホスト以外は非表示。
参加者視点でウェビナー機能がおススメです。

企画の仕方

ウェビナーを始めるのにあたって、必要な費用は先ほど触れたzoomのセミナー機能程度です。

あとは自社で行うのであれば、人的リソース以外費用をかけずに行えますので、まずは企画から行いましょう。

セミナーの目的

目的ですが、おそらくマーケティング部門の方であればリード(営業リスト)獲得だと思います。
一方営業部門の方になれば「受注」目的になるでしょう。

ただ参加者視点にたっていただくと分かる通り、セールス色の強いセミナー(イベント)になればなるほど参加者数は少なくなります。
ですので、まずはリードを獲るというのであれば、なるべくセールス色は薄めてノウハウを伝える企画の方が良いと思います。

「ウェビナーはリードナーチャリング(育成)でしょ!」と仰る方もおられます。
私はそれは否定しませんが、リード獲得のシーンでも大いに役立つコンテンツと思っていますので、ぜひリードを獲るためのセミナー。
受注(育成)のためのセミナーと色分けして企画を立てることが重要だと思います。

ターゲット

誰に対して…ですが、マーケ部門の方なのか、営業部門の方なのか、あるいは人事部門かはたまた経営者向けなのか、ターゲットを決めましょう。

こちらも営業部門の方であれば、経営者含め最終決裁者と接触したいというのが王道だと思います。
ただこれは私の経験談になりますが、どちらかといえばウェビナーは現場寄りの方が多いです(決裁者でもいわゆる部課長クラスの方で、社長や取締役などの方はあまり来られない印象です)。

経営者の方と接点を作りたい場合はリアルな展示会などの方が相性が良い印象です。

ウェビナーの場合、トップダウンよりボトムアップに軸を置いて情報提供が望ましいのではと思います。

開催日時

基本は運営会社が自由に決めればよいですが、いわゆるBtoB企業であれば平日、経験談では週真ん中の火・水・木で時間帯はお昼前後が望ましいです。

ただこれは皆様のお取引先企業にとって「一番参加しやすい時間帯」があると思います。
例えば営業職の方に情報を配信するなら、いわゆる定時後でないと参加される方が「会社の都合上、参加しにくい…」可能性もあります。
一方でマーケや人事などの部門の方であれば、夜遅い時間であれば避けられる可能性もあります。

ですのでターゲットを明確にし、その方々が参加しやすい時間に設定することが望ましいです。

共催セミナー

私自身経験あるのは、とにかく始めたての頃はどんなに綿密に企画を練っても参加者が少ないものです。
ただインターネットの世界というのは面白いもので、どんなYouTubeのチャンネルでも、SNSのアカウントでも継続してさえいれば必ずフォロワーは増えるものです。

ですので「全然来ないからもう辞めよう」ではなく、とにかく継続してできれば短い周期で定期的に開催して頂きたいと思います。

また効果的なのは他社様との共催セミナー。
専門領域の異なる企業様とコラボレーションすることで、より視聴者の方にとって魅力的なコンテンツになりますし、宣伝力もその分増えていきます。

不思議なもので、数をこなしていると「一緒にやりませんか?」とお声をかけて頂けるようにもなるものです。

これは宣伝ですが、このコラムを読んで頂いている企業様で「どんなコラボレーションになるか分からないけど、一度ネクストソリューションズに声かけてみよう!」と思って頂いた企業のご担当者様。

業界業種一切問いませんので、ぜひ下記メールアドレスにご相談くださいませ!
コラボレーションでより視聴者の方にお役に立つ情報を発信していければ幸いです。

運営の仕方

可能であれば複数名で対応したいですが、これは企業様によってチーム体制が異なるので皆様の体制でできる範囲で行いましょう。

私も以前は3人の体制で行っていたので、講師役、裏方で問い合わせ対応(視聴者として入室し何か起きてないかチェック役兼ねる)、司会進行役と役割分担していましたが、今はネクストソリューションズマーケティング室は私1人なので、1人3役で行っています。

実際、調査データによると中小・中堅企業ではマーケティング関連部門があっても1~3人の少人数体制が多数ということなので、このコラムを読んで頂いている皆様も同様の課題をお持ちの方も少なくないと思いますので、ぜひ「何をやるべきか」の参考にしてみてください。

スケジュール作成

まず企画すれば次にスケジュールを立てましょう。
最低でも集客に3週間はあった方がよいと思います。

主なタスクを下記に参考例として記載します。

  • 開催日時や企画を固める
  • 申込ページ作成前にタイトルや概要を固める
  • バナー作成前に参加企業のロゴデータや、講師の写真、簡単なプロフィールを集める
  • 集客前に申込ページやバナー等を作成
  • 3週間前に集客開始・同期間で資料作成
  • 集客期間中に1人でもロープレすることがおススメ
  • 前日に締め切りと、申込者に視聴URLを送る
  • 共催の場合、前日にzoom等の接続テスト
  • セミナー当日

会議室やzoomの予約

出社して開催される場合は会議室の予約、またzoomも会社でご契約されると思いますので、他の方が利用される可能性があるため早めに予約を入れましょう。

ワンポイントアドバイスですが、zoom予約の場合、前日まで「ミーティング」にしておき「ウェビナー」へ切り替えるのが良いです。
(同日同時間に複数の予定が入ってしまう仕様のため)

最低限必要なメールテンプレート

ご参加者が少ない間はまだ1件づつの対応ができると思いますが、何十人といずれご参加者も増えるときが必ずきます。
その際、1回づつ手打ちしていると手が回らなくなるので、最低限次のテンプレートは用意しておきましょう。

  • 集客用のメルマガ等のテンプレート
  • お申込み者に前日送るリマインドメール(視聴URLも送りましょう)
  • 後日送る参加者へのお礼メール

セミナー当日

ギリギリのスケジュールだと焦りが生まれます。
できるだけ予定時間、前後30分は余裕を持って準備しましょう。

本番は「当たって砕けろ!」

これは余談ですが、私は役者を目指した時期があります(実話です)。
その時、劇団の先生に言われたことを今でも覚えています。

「芝居が硬いねん!もっと柔らかい芝居せんとあかんぞ!」

とよく言われました。

私なりに解釈したのは「照れや恥ずかしいといった気持ちを捨てて、ふっきること」でした。
これを行えたとき、よく怒られたその先生に「ハハハ!おもろいやん!柔らかい芝居できるようになったなぁ!」と褒めて頂けました。

セミナーも同じだと思います。
慣れるまで気恥ずかしい気持ちも生まれると思いますが、吹っ切って「柔らかいセミナー」を心掛けてください!

あとライト等も一度も使用したことはありません。
本当にカメラ内臓パソコンとzoomだけあれば、どこでも手軽に行えるものですので、ぜひ皆様もチャレンジして頂ければと思います。

著者・編集者情報

藤江信之 (マーケティング室)

京都出身。

大学卒業後、税理士向け商社で営業マンを経験したのち、2000年代前半より広告代理店や、WEB制作会社等で主にクリエイターとして従事。
大手エネルギー会社や、大手小売店、某市地下鉄などのWEBサイトやプロジェクトに関わる傍ら、2010年頃まで、都内のWEBデザインスクールで非常勤の講師を務める。

その後クライアントワークから、自社の広報マーケティングにキャリアチェンジ。
上場IT企業のマーケティング部門立ち上げに中心メンバーとして関わり、ウェビナーや展示会の運営などを通じリード創出を行う。

人材サービス会社を経て、2023年6月ネクストソリューションズに入社。
“提案サイド”と“担当者サイド”両方を経験した知見を活かし、マーケティング室の立ち上げ中。

趣味は市民ランナー&高校野球観戦&古城跡散策のマニア。

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