2023.08.18

WEB業界

WEBプランナーという仕事

  • WEBマーケティング
  • WEBサイト

私は広報マーケティングの仕事をする以前は、広告代理店や、プロダクトを開発するメーカーで「WEBプランナー」という仕事をしていました。

本日は業界を志望される方、業界内でキャリアチェンジを考えておられる方、そして現場のご担当者様にも「名刺にWEBプランナーと記載されているけど、この人の役割はなんだろう...」と言った疑問があると思いますので、私の実体験ベースに「WEBプランナー」という仕事を紹介したいと思います。

目次

【前提】各社で微妙に役割は異なる

私が「プランナー」を名乗ったのは過去2社ですが、「プランナー」的な役割は比較的昔からやっていました。
まず結論として私が定義する「プランナー」はどのような方かをご紹介したいと思います。

  • WEBサイト制作の技術的なスキルを持っている
  • WEBサイト制作における全体の工程をイメージし共有できる
  • 実際のデザイナーなどに具体的な指示だしを行うことができる
  • お客様との費用を含めた折衝ができる

私が思う「プランナー」は上記4つを兼ね備えた方ですが、ただこれは業界内での統一規格がないので、会社によっては実質「営業マン」のことを指したり、あるいはディレクターがその役割を担ったりバラバラです。

プランナーの主な業務

では次に私が思う「プランナーの必須業務」をご紹介します。

  • 提案書作成
  • 見積作成
  • ワイヤーフレームの作成
  • サイトマップの作成
  • スケジュールの作成
  • デザイン等のディレクション業務
  • お客様との各種交渉

これは実際、広告代理店時代には全て担当していました。しかし、これも会社によって大きく異なってくるのは事実です。

ただ前提として「プランナー」はWEBサイト制作の技術的スキルを持った、「営業的な役割をする人」だと思っています。
ですので全体像が描ける必要がありますし、また提案書も「抽象論」ばかりではダメです。やはり具体的な各論に落とし込んだ提案が必要になってくるので、それが出来る前提でいくと、ここに記載したもの全ては「出来て当然」だと思っています。

プランナーに必要なスキル

すでに触れた通り、制作における技術的スキルが備わっていることは前提です。
お客様の要望に対し、なんの根拠もなく「出来ます!頑張ります!」と言うのが仕事ではありません。

役割として、営業は風呂敷を広げるものです。それをお客様の夢も壊さず、現実的にどのようにすれば実現できるのかを「プランニング」するスキルが必要です。

お客様のイメージと齟齬が出ないように、ワイヤーフレームなどを作り、イメージ合わせを行うこと。さらに最近のWEBサイトは、デザインのみでなくネットワークやCMSなどの知識も必須ですので、これらの基礎スキルも必要です。

ということは絶対的に必要なことは「ディレクターが出来るスキル」があることは大前提です。
加えて「営業的交渉が出来る」ことも大切です。

アポを取ると言った営業スキルではなく、その後ですね。お客様が何故その希望を持っているのか、そのスケジュールで進めなければならない理由。
お客様が会社の中で、経営陣などにそれを命じられ、無理難題を言っていることもしばしばです。そうした場合、お客様の立場を考慮した上で折衝案を提示していく必要があるので、そういった視点で「営業的交渉が出来る」ことが大切です。

ディレクターとの違い

ここまで説明させていただくと「ディレクターとは何が違うの?」と思われた方もいらっしゃると思います。
ディレクターは基本、実制作が始まったとき、デザイナーやプログラマーと言った「実戦部隊」に対する指示だしや、制作物に対するチェックなど。お客様との制作物に関する各種交渉が主業務になってきます。

プランナーは基本、「こんなWEBサイトにしましょう」という提案を行う仕事なので、契約上の話をすると「受注後」はディレクターに引き継ぐことが多いです。
(ちなみに広告代理店時代は、WEB系が弱い会社だったためプランニングだけでなくディレクターとして納品まで携わっていたので大変でした…。)

プランナーになるには

最後、WEBプランナーになりたいなぁ…と感じている方に、何を学べば良いかです。

会社によって違うと冒頭に触れましたが、会社によっては総合職で入ってこられたばかりの新卒の方を「プランナー」にする会社もありますしバラバラですが、私は「制作のイロハ」を知らない状態ではプランナーは務まらないと思っています。

例えて言うならば、「野球未経験で野球部の監督が務まるか」ですね。
絶対できないというわけではありませんが、やはり近道は、「選手としてのスキルは問わないが野球経験者である」方が良いに決まっています。

ですのでまずは、制作会社や広告代理店で「ディレクター」として実務経験を積まれることをおススメします。

著者・編集者情報

藤江信之 (マーケティング室)

京都出身。

大学卒業後、税理士向け商社で営業マンを経験したのち、2000年代前半より広告代理店や、WEB制作会社等で主にクリエイターとして従事。
大手エネルギー会社や、大手小売店、某市地下鉄などのWEBサイトやプロジェクトに関わる傍ら、2010年頃まで、都内のWEBデザインスクールで非常勤の講師を務める。

その後クライアントワークから、自社の広報マーケティングにキャリアチェンジ。
上場IT企業のマーケティング部門立ち上げに中心メンバーとして関わり、ウェビナーや展示会の運営などを通じリード創出を行う。

人材サービス会社を経て、2023年6月ネクストソリューションズに入社。
“提案サイド”と“担当者サイド”両方を経験した知見を活かし、マーケティング室の立ち上げ中。

趣味は市民ランナー&高校野球観戦&古城跡散策のマニア。

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