2023.09.07

WEB業界

悪徳WEB制作会社の見極め方

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基本競合他社様の「悪口」になることは書きたくないのですが、今回は競合他社の悪口ではなく、トラブルに繋がるケースが多いので注意しましょうと言ったコラム記事です。

最初にお伝えしますが、多くのWEB制作会社はそれぞれ「性格(得意分野)」や「会社文化(営業マンが強い、アーティスト集団)」など色々と違いはありますが、ほとんどの会社は「真面目」に営業されています。

一部の悪徳な会社様のために、業界そのものが同じ目線で見られるのは、業界そのものの発展にもならないので、私の実体験ベースにお伝えします。

目次

サーバとドメインの権限を渡してくれない会社

私が以前働いていたある広告代理店時代に実際にあった話です。

お客様から今のWEBサイトのサーバ、ドメイン(URL)すべてを制作会社に渡していて、連絡もつかないのでなんとかならないかという相談を受けたことがあります。
会社名だけ分かりましたが、担当者の方はそこの制作会社ともう言葉も交わしたくないというテンションだったので、私が電話番号調べて連絡し、状況の確認やこちらの依頼などを伝えて、交渉しました。

その時はサーバについては、事情もあってお客様がそのまま使うことは出来ない(メリットもない)ため、新しいサーバを提案して「お引越し」をしていただきました、
ドメインもその際、新規で取得して新規一転でリニューアルを行いましたが、通常サーバ(商用CMSや、商用ECなど一部は除く)と、ドメイン(URL)はお客様企業に管理していただくものですし、それを渡さない会社は警戒した方がよいと思います。

利用規約を盗作

これは私自身が担当者として経験したことですが、以前所属していた会社でとあるメディアを運営していました。
明らかに、とあるWordPressのテーマ(Theme:テンプレートの意味)をほぼそのまま使っただけの「手抜き」なのは見て分かりましたが(アフィリエイトブログとして超有名なテーマだったので…)、それは敢えて指摘しませんでした(予算の問題もあったので)。

しかし驚いたのは利用規約。ここが某有名メディアの盗作でした。

いや…仮で他社様の情報を流しておくなど、プライバシーポリシーなどはそのような制作工程になりがちなのは、私も元クリエイターなので背景は分かっています。
その上で、そのままそのメディア名が残っていたり、酷い状況。
その責任者に出てもらいましたが、予算が少ないから当然など居直るありさま…。

これは事前に見抜くのは難しいですが、こういう意識で(制作費で納得できないなら手を抜けばよいという考え方)仕事をしている会社も事実として存在しています。

発注後に仕事放棄

これも担当者としての経験です。WEBサイトではなかったのですが、ホワイトペーパーをオーダーしました。
このクオリティがあまりに低く、先方の担当者は正当性をアピールするのですが、文章もデザインも稚拙。

こちらから渡した文書などをほぼそのままコピペしただけ、デザインもデザインとは呼べる代物ではなく作り直しを求めましたが、頂いた費用でできることはここまでだとの一点張り。

結果全て当時のチームメンバーでほぼ作り直しをしました。
業者には電話であまりに酷いので価格見直しと、社長を出してくれとお願いをしましたが、隣にいたにも関わらず最後まで不在の一点張り。

これは教訓として、何社か見積もりをとって、最安値の会社に決めたのですがそれが良くなかったと反省。
安い会社がダメという意味ではありませんが、やはり相場から見ても安いということは、シンプルに自分の仕事に自信がない証とも思えます。

発注する側として「安かろう悪かろう」は想定しておいた方が良いと思います。

トラブルに合わないため

WEBサイト(コラム中で紹介したホワイトペーパーも含めますが)は基本、工場で大量生産ができる「商品」ではありません。
テンプレートがあったとしても、基本オーダーメイドです。

ですので「商品を売ることが目的、受注命」といったノリの会社は避けた方が良いかもしれません。
もちろんこういう表現をすると、営業色の強い会社は気をつけろと言った風に聞こえてしまうと思いますので、補足すれば確かに営業色の強い会社は、私が知っている会社でも「いい加減なことを平気で言ってしまう会社」などあります。

これは正直職種柄だと思います。問題はその方をサポートできる専門部隊がいるのか否かです。

WEBサイトのまず共通のゴールは「発注・受注」のタイミングではなく「納品・リリース」です。
この納品は成果までがサービスに入っているなら、「WEBサイトを単にリリースした日ではなく、さらに先」になってくるでしょう。

いずれにしても受注は始まりにすぎないので、そこのニュアンスに違和感を感じるのであれば避けた方が良いかもしれません。
私もコロナ前は、広告代理店でプランナーなどをしていたとき、リリースまで一筋縄で済まないことばかりなので、リリースにこぎつけた時は、デザイナーやお客様のご担当者様を交えて「打ち上げ」を行ったこともあります。

発注後に始まる「産みの苦しみ」を目の前にいる担当者(営業マンやディレクター等)は共に一定期間、一緒に仕事をしていける仲間か否か。
そういった目線もあった方が良いかもしれません。

過去にリニューアルや、制作会社とのやりとりでトラブルがあって、少しトラウマを持たれたご担当者様の方はぜひ、当社の個別相談会をご利用いただき、どんな内容でも、可能な限りは回答させていただきますので、下記よりお申込みください。

営業マンではない、このコラムを執筆している筆者自身がまずは一次対応させていただきます。

著者・編集者情報

藤江信之 (マーケティング室)

京都出身。

大学卒業後、税理士向け商社で営業マンを経験したのち、2000年代前半より広告代理店や、WEB制作会社等で主にクリエイターとして従事。
大手エネルギー会社や、大手小売店、某市地下鉄などのWEBサイトやプロジェクトに関わる傍ら、2010年頃まで、都内のWEBデザインスクールで非常勤の講師を務める。

その後クライアントワークから、自社の広報マーケティングにキャリアチェンジ。
上場IT企業のマーケティング部門立ち上げに中心メンバーとして関わり、ウェビナーや展示会の運営などを通じリード創出を行う。

人材サービス会社を経て、2023年6月ネクストソリューションズに入社。
“提案サイド”と“担当者サイド”両方を経験した知見を活かし、マーケティング室の立ち上げ中。

趣味は市民ランナー&高校野球観戦&古城跡散策のマニア。

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