2023.11.07

マーケティング

CMSだけでWEBマーケティングの効果が向上するのか?

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インターネットで検索していると「SEOに強いCMS」とか、「WEBマーケティングに強いCMS」などのキャッチコピーが目に入ってきますよね?

今回は果たして「CMSを導入するだけでマーケティングは強化できるのか?」について解説したいと思います。

目次

CMSはあくまでWEBサイトの更新ツール

CMSについては『CMSの「一番良い」選び方』でも触れていますので、こちらも是非ご参照ください!

概念として色々とあるのですが、このコラムを読んで頂いている多くの方は、事業会社のWEBサイトご担当者様や、マーケティング・インサイドセールス等に関わっておられる方が多数だと思いますので、その方向けにお話しすると「WEBサイトの更新やページの追加が、HTMLなどの専門知識がなくても可能なツール」です。

それ以上でも以下でもなく、「CMSを入れるだけでSEOやWEBマーケティング強化ができる」というのは、メーカーの方には失礼なのですが、メーカーのセールストーク以外何者でもありません。
何故かをこれから説明していきたと思います。

未来永劫続くSEOの絶対的勝ちパターンはない

そもそもなんですが、例えばGoogleで上位に表示させたい場合、検索アルゴリズムと言うものをGoogleが定めていて、それに合致したWEBサイトが上位に表示されるという仕組みです。
しかしこのアルゴリズムが公開されていないのです。

大体「最近の傾向としてこうだよね」と言った情報がインターネット上等で共有されているので、それに合わせて各コンサル会社も対応しているのが実情です。
そしてこのアルゴリズムというのは、何の連絡も前触れもなく変更されてしまいます。
すなわち、2023年。たまたま仮に「今のアルゴリズムにピッタリはまって、SEOに強いCMS」があったとして、2024年もそのアルゴリズムが継続される保証はないのです。

あとCMSと言っても、中身はHTMLというものが動く世界なのですが、このHTMLはCMSメーカーが独自に開発するものではありません。すなわちどのCMSを使っても、このHTMLの構造には大差はありません。
だから、「特定のCMSを入れるだけでSEO効果が上がる」なんてことは原則論としては考えにくいことです。

CMSを入れることによってSEOにプラスになることはある

ただ誤解なきようにお伝えしたいのは「特定のCMSを入れることで劇的な効果が生まれるということはない」ということで、CMSそのものがSEO的にプラスに働く要素はあります。
Googleは先に触れた通り、公平性を保つため多くのアルゴリズムは未公開ですが、ヒントとして「QDF(Query Deserves Freshness)」というものを発表しています。

これは要するに、「鮮度の高い情報を発信している方が、有利になるよ」というニュアンスです。
もちろん全ての記事が該当するわけでも、記事そのものは、どこかのコラムから「焼き直し」したようなものでも良いというものではありません。

ただ現実的に、鮮度の高い情報をどんどん発信しようとすれば、このCMSがないと発信者の手間がかかるのは事実。ですので「情報を発信」するという観点ではCMSは有利に働きます。

要するにCMSを導入することでなく、WEBサイトを活用することが大事

ここまでSEOに焦点を充てて話を進めてきましたが、要するに特定メーカー(WordPressも含む)のCMSが重要なのではなく、WEBサイトを活用することが大事なのです。

もし絶対的に特定メーカーのCMSがSEOに強いのであれば、何もせずに「CMS」と検索すれば、そのメーカーの製品ページが上位表示されているはずです。
しかし実際に検索すると、CMSメーカーの「CMSに関するコラム記事」が上位に並びます。つまり彼らもCMSを使い、自社のWEBサイトを活用できている結果上位表示されているだけで、CMSの機能の差で、順位に差が生まれている訳ではないのです。

今も触れましたが、SEOなどマーケティングに強いWEBサイトにするためには、「WEBサイトを具体的に活用すること」が重要で、あくまでCMSというのは、その活用するための道具の1つにしかすぎません。

別にCMSがなくてもWEBマーケティングは可能です。

成果がでないのは道具の責任ではない

これはWEBやビジネスに限った話ではありませんが、情報過多の現在、なんでも道具に助けを求めようという風潮があるように思えます。
そして「今より成果を上げるためには、これを買いましょう」という情報に簡単にすがりついてしまいます。

ですが、WordPressだと効果が生まれず、商用(要するにメーカー開発の有償)CMSだと効果が出るなんてことはまずありえません。
私もこれまで多くのWEBサイトの制作・運用に携わってきましたが、WordPressでもなんでも良いのですが、既存のCMSを使いこなせている会社は稀なケースだと思います。

CMSだけいくら高額な費用をかけても、なんの広告も配信しない、あるいはウェビナーなどのコンテンツも「担当者がいないから出来ない」等といって、結局は「お知らせ(新着情報)」の更新や、新しい商品が発表された時だけ、商品ページを追加更新しているだけでは、リード獲得などが増える可能性は残念ながら、今より高まることはないと思います。

では具体的に、どんなことができるのか?
マーケティング部門は少人数で運営されている会社が多いので、少人数のマーケティング部門でどのような施策ができるのか?
過去に行ったセミナー動画を、アーカイブで24時間、お好きな時間に視聴頂けるようにしておりますので、ぜひご活用くださいませ!

著者・編集者情報

藤江信之 (マーケティング室)

京都出身。

大学卒業後、税理士向け商社で営業マンを経験したのち、2000年代前半より広告代理店や、WEB制作会社等で主にクリエイターとして従事。
大手エネルギー会社や、大手小売店、某市地下鉄などのWEBサイトやプロジェクトに関わる傍ら、2010年頃まで、都内のWEBデザインスクールで非常勤の講師を務める。

その後クライアントワークから、自社の広報マーケティングにキャリアチェンジ。
上場IT企業のマーケティング部門立ち上げに中心メンバーとして関わり、ウェビナーや展示会の運営などを通じリード創出を行う。

人材サービス会社を経て、2023年6月ネクストソリューションズに入社。
“提案サイド”と“担当者サイド”両方を経験した知見を活かし、マーケティング室の立ち上げ中。

趣味は市民ランナー&高校野球観戦&古城跡散策のマニア。

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