2024.02.20

マーケティング

SNSで失敗する人のタイプ

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このコラムを執筆しているのは、2024年2月16日。
名前は差し控えますが、今週ある経営者の方が、少し政治的なメッセージを含む内容をX(旧Twitter)に投稿し炎上。その方の会社が、経営者と会社は考え方が異なると、謝罪文を掲載するなどの対応をされていました。

こういったことは、毎度しばしば起きますが、今回はそもそも「SNSで失敗するタイプ」の方を考察してみたいと思います。
企業のSNSアカウントご担当者様は必見ですよ。

目次

私とSNS

このまま話を始めてもあまり説得力がないので、私自身の「SNS歴」を最初にお話します。

私は2002~3年あたりからWEB業界におり、世代はいわゆる「団塊ジュニア世代」ですが、たぶんSNSへの依存度などはZ世代など、デジタルネイティブと言われる世代の方以上だと思います。
初期の頃のMixi、GREE(初期のGREEは当時のMixiのようなデザインで、日記などを主にしたSNSでした)、Myspaceなどに始まり、今はXが主ですが、Facebook、Instagram、YouTubeも2つのチャンネルを実は運営しています。

企業アカウントの運用経験はあまり無いのですが、ネクストソリューションズに入社する直前、1年間ほど人材サービス会社に所属していましたが、そこのXアカウントを担当し、半年ほどでしたが当初は数十名だけのフォロワーでしたが、退職時には2,000名近くまで増やしました(費用はゼロ)。

個人のアカウントでは、インフルエンサーと呼ぶにはあまりに「弱小」ですが、一応、上位数パーセントに入るとされる3,000名ほどのフォロワー(相互フォローはしていません)はいますので、多少は「使いこなしている」と言い切っても良いかなと自負してます。

そもそも避けるべきネタ

一般論としては次のものは避けた方がベターです。

  • 政党・イデオロギーに関すること
  • 宗教
  • 下ネタなど

まぁ当たり前と言えば当たり前ですが、ただ絶対に上記のことを投稿すれば失敗するとは限りません。
リアルな人間社会と同じで、自分がそのアカウントでどんなキャラクターなのかをしっかり定義した方が良いですね。

その上で、例えばイデオロギーについて投稿し続けるアカウントなのであれば、その分野でインフルエンサーになることも十分にあります。
しかしそういうキャラクターでないアカウントが、突然、右でも左でも偏りすぎた投稿をすると「どうしたんだろう…」となりますし、「こんな人でなかったからファンになったのに」と、「キャラ変」をしたことでフォローを外されたり、場合によってはSNS上でちょっとしたトラブルになってしまうケースも稀に見かけます。

ただ一般論としては、企業アカウントはなるべく「このテ」の投稿は避けた方が良いと思います。

SNSで失敗するタイプ

今回冒頭で触れた、ある経営者の方は完全に炎上してしまったわけですが、しかし一方で「かなり右左に偏った投稿をしても、炎上しない」人もいます。

ある上場企業の経営者の方ですが、相当にバイアスの入ったネタを、その会社の公式メルマガに「社長の声」のようなコーナーで展開されていたのですが、その方は逆に人気になり、テレビなどにもその後出演されていました。

なぜここまで差が生まれるのか。

答えはシンプルで「好かれるか嫌われるか」だけだと思います。よく「上から目線だと嫌われる」「同じ立場だと好かれる」などと言いますが、これも実際違いますよね?
会社の上司でも「同じ立場の方が便利なだけで、別に心から慕っていない」なんてことは人間関係上、しばしばある話ですよね。
上から目線で、なんだかんだありながら、結局は仲良くやっているなんて人間関係も珍しくありませんよね。

結局のところ「ムリしたタイプ」が嫌われる。つまりSNSで失敗するタイプだと思います。

ムリに意識高い風を演じる。
ムリに知識豊富に立ち振る舞う。
ムリにフレンドリーに振る舞う。
本当は知識豊富なのに、ムリして知らないフリをする。

失敗しないコツは自然体

そこで結論つけるとすれば、結局は自然体で振舞うことだと思います。

上から目線がイヤがられると言うより、元からそういうタイプだったら、それはそれで受け入れていませんか?
逆に「経営者だから」と言って、急に「ムリしてエラい人を演じる」タイプは人気がないですね。このテのタイプは、本当は何もないのに、会社では立場を生かして、部下にエラそうに語り、一応聞いて貰えるから、そのノリをそのままSNSに持ち込んでしまう方が少なくない印象です。

ですがそういう方は冷静に考えましょう。社長でも会長でも、他の会社の人間にとってみれば、「知らない人」にしかすぎません。言い過ぎかもしれませんが「裸の王様」になってませんか?

この逆も同じです。本当は詳しいのに、わざわざへりくだるタイプも、リアルにいたら絶対友達にはなりませんよね?

いいんです。自然体で。私も基本SNSは「好きと思ってくれる方が楽しんでくれれば良いし、イヤだと思う人にムリに好かれようとはしない」というスタンスです。

嫌われることは恐れず、しかし他人(他社)を否定しない

企業アカウントでも基本は同じです。企業だからと、誰にでも好かれようとすればするほど「八方美人」になりますし、内容がチープになってしまいがちです。

私は「毒にも薬にもならない」ようなコンテンツなら出さない方がマシだと思っていますし、自社サイトご担当者様向け「コラム」の書き方でもお伝えしましたが、だからこそ「人間味」「人間臭さ」がでた方が良いので、AIを使ってコンテンツを発信するより、ヘタでも人間が発信することを提唱します。

ただ注意すべきは他人(他社)の否定・悪口です。このコラムもかなり弊社の同業の方も読んで頂いておりますが、その方が「自分は少し考え方が違う」と自社のコラムやSNSなどで紹介されても、私はアリだと思っています。

ダメなのは「自分は違う考えだ、自分はこう思う」はOKですが、「あの人(会社)は間違えている」というスタンスですね。

コンプライアンスが大事な時代、一歩間違えれば簡単に炎上してしまう時代だからこそ、皆様もSNSの運用を怖いと感じる方は少なくないと思います。しかし、過剰に怖がり、自然体を捨てて、当たり障りが全くない、なんの特徴もないコンテンツになってしまっていれば、そもそも、皆様の会社を有名にしたくて始めているはずのSNS。

炎上もしなければ、フォロワーも集まらない。なんのために運営しているのか分からない…そんなことにならないために、肩の力を抜いて自然体で発信してみませんか?

著者・編集者情報

藤江信之 (マーケティング室)

京都出身。

大学卒業後、税理士向け商社で営業マンを経験したのち、2000年代前半より広告代理店や、WEB制作会社等で主にクリエイターとして従事。
大手エネルギー会社や、大手小売店、某市地下鉄などのWEBサイトやプロジェクトに関わる傍ら、2010年頃まで、都内のWEBデザインスクールで非常勤の講師を務める。

その後クライアントワークから、自社の広報マーケティングにキャリアチェンジ。
上場IT企業のマーケティング部門立ち上げに中心メンバーとして関わり、ウェビナーや展示会の運営などを通じリード創出を行う。

人材サービス会社を経て、2023年6月ネクストソリューションズに入社。
“提案サイド”と“担当者サイド”両方を経験した知見を活かし、マーケティング室の立ち上げ中。

趣味は市民ランナー&高校野球観戦&古城跡散策のマニア。

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