2024.04.11

マーケティング

古いWEBサイトを放置しておくことのリスク

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今回は営業要素のある記事だなと思われるかもしれませんが、第三者的な専門家の意見として、古いWEBサイトをそのまま放置することのリスクをいくつか指摘させて頂きます。

目次

古いWEBサイトの定義

そもそも古いと一言に言っても、いつ頃かという物差しがないと、皆様も「ウチのことだな」等と自分事に感じることができないと思いますので、1つの目安として10年という時間で線引きしたいと思います。

今が2024年なので、最後にリニューアルしたのが2014年ということになりますね。

2014年と今のWEBサイト周辺事情の違い

モニター解像度が変わった

こちらの図は、W3Counterで調査した、2013年3月と、2024年3月でWEBサイトにアクセスしてくるユーザデバイス(PCやスマホ等のWEBサイトにアクセスする機器のこと)のモニターサイズ比較です。

注目は2013年時点では2位に入っている1024×768サイズ。
WEBサイトをデザインするときの基本的な考え方として、なるべく多くのユーザにキレイに表示されるように、最大公約数でデザインの幅を決めていきます。

当時だとまだ横幅を1024ピクセルを上限にデザインしていくことも珍しくなかったわけですが、今ではもうそのサイズが見当たりませんよね?

なので、当時のデザインだと今では、横幅が小さく見える傾向にあります。シンプルに、見た目が古いと感じると思います。

コンテンツの在り方で大きなターニングポイントがあった

以前、WELQ問題について解説しましたが、2016年に起きた社会問題をきっかけに、YMYLEATなどの考え方がSEO上でも重要視されるようになりました。

2014年時はこの問題が起きる以前なので、それらの概念がなく制作がされていたため、今の基準には満たされていない可能性もあります。
YMYLなどについては過去記事をご参照くださいませ。

WEB回りの法整備が進んだ

2024年であれば改正障害者差別解消法の施行だったり、2023年も改正電気通信事業者法の施行

今では多くの方が名前はご存知だと思いますがGDPRも2016年が初めてなので、2014年時点では存在しない概念でした。このように、たった10年ですがWEBにも関連する様々な法整備が進み、昔は許されたけど今はNGというものもシンプルに増えているので、古いものをそのまま残しておくのはリスクがあるのは事実です。

FLASHサイトが生き残っている可能性

Flashについても過去記事もぜひご参照くださいませ。

Flashはかつて一世風靡した技術で、多くのWEBサイトで活用された当時、最先端の技術でした。しかし、2017年を以降、ほぼ新規では使われることもなくなり、今では上記画像のように、もう何も見ることができません。

2014年時点ですでに積極的に使われなくなりつつあった技術ですが、もし古いWEBサイトだと残ったままの状態になっていることもあると思いますので、せめて部分的にも改修されることをオススメします。

コロナ前でオフライン営業が前提の時代だった

そして最後は、そもそも2014年時点では営業活動といえばオンラインで済ませることはまだ少数でした。

私も当時は大阪の広告代理店で、プランナーというWEBサイトを提案する仕事をしていましたが、毎月のように東京にも出張で打ち合わせに出てきていましたし、関西圏内でもお互いに移動して「対面」での打ち合わせが当たり前でした。

しかしもう説明不要ですが、2020年の新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴い、大きくビジネススタイルが変わりましたよね。それに伴い、ウェビナー(オンラインセミナー)など以前はほとんど見かけなかったWEBマーケティング施策も日常化しました。

2014年時点だと、そもそも「ウェビナーをやろう」なんて概念を提案側も、お客様側も両方持っていなかったので、こういった新しい取り組みを始めたくても「箱がない」状態になってしまいます。

全面改修しなくても、部分改修は検討されてみては?

とはいえ予算の問題もあるでしょうし、シンプルにWEBサイトに費用を捻出しても「元が取れない」と考えられる企業が少なくないのも事実だと思います。

また「その通りだな」と思うこともしばしばです。であれば、部分的な改修を検討されてみてはいかがでしょうか?

例えばウェビナーだけでもやりたいと言うのであれば、ウェビナーをお客様側で自由に投稿できるような仕組みでテンプレートだけ作るであったり、先のFlashであれば、その部分だけでもせめてリデザインしてみたり、アクセスが少ないので問題になっていないだけで、WELQに近いコラムなどを当時投稿していたなら、その内容だけでも刷新するなどが考えられます。

また2014年当時はそのような概念もなく、英語翻訳サイトで海外の方に気軽に情報発信をしていたかと思いますが、今はGDPRのことも念頭に置いておく必要があります。

自社のWEBサイトがどんな状況か、まずは自分自身で分析するためのセミナーを、アーカイブ動画で配信中ですので、ご関心のある方はぜひご視聴くださいませ。

著者・編集者情報

藤江信之 (マーケティング室)

京都出身。

大学卒業後、税理士向け商社で営業マンを経験したのち、2000年代前半より広告代理店や、WEB制作会社等で主にクリエイターとして従事。
大手エネルギー会社や、大手小売店、某市地下鉄などのWEBサイトやプロジェクトに関わる傍ら、2010年頃まで、都内のWEBデザインスクールで非常勤の講師を務める。

その後クライアントワークから、自社の広報マーケティングにキャリアチェンジ。
上場IT企業のマーケティング部門立ち上げに中心メンバーとして関わり、ウェビナーや展示会の運営などを通じリード創出を行う。

人材サービス会社を経て、2023年6月ネクストソリューションズに入社。
“提案サイド”と“担当者サイド”両方を経験した知見を活かし、マーケティング室の立ち上げ中。

趣味は市民ランナー&高校野球観戦&古城跡散策のマニア。

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