2024.03.06

マーケティング

【実体験】バズるセミナーと、コケるセミナーの特徴

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何度か当コラムでお話していますが、私自身ネクストソリューションズでは2023年7月から、このコラムを執筆している2024年3月上旬時点で40回以上のウェビナーを開催。

また前職を含めると100回を優に超すウェビナーの経験がありますが、今回はその中で「お申し込み回数」を比較軸に、「バズるセミナー」と「コケるセミナー」の特徴を振り返ってみたいと思います。

ぜひ、皆様もウェビナーを企画される際の参考にしていただければ幸いです。

目次

バズるセミナーの特徴

ちなみにこのコラムを執筆しているのは、2024年3月4日。3月6日に開催する株式会社ジンジブ様と共催する、「高校生が企業に求めるものってなんだろう?」は私の100回以上の過去を含めても5本の指に入るほど、現時点でお申し込みいただいています。

まさに「バズっている」状態ですが、バズる法則として下記に紹介する2つの特徴があると思います。

  • セールス情報でなく、ノウハウを提供するセミナー
  • ターゲットが広いテーマよりも狭いテーマ

では、1つづつ簡単に解説します。

セールス情報でなく、ノウハウを提供するセミナー

「お役立ち」と言いつつ、実態は「セールス色満載のセミナー」も少なくありませんよね。

それを否定はしませんし、ネクストソリューションズでも定期的に「失敗しないWEBサイトリニューアルの始め方」というセミナーを行っています。このセミナーでは、弊社ネクストソリューションズの「押し売り」にならないように、参加された方に「なぜ制作会社間で極端なまでの見積もりの差が生まれるのか」「スケジュールについて」等、視聴された方がネクストソリューションズ以外でWEBサイトのリニューアルを行う際にもお役にたつ情報を出しています。

しかし、このテのテーマだとやはり「バズる」ことはありません。あくまで今回は「バズるか否か」なので、弊社のセミナーでは「アクセス解析の方法」「WordPressのセキュリティ対策」などがお申し込みが多いです(バズるという状態ではありませんが)。

ターゲットが広いテーマよりも狭いテーマ

冒頭でご紹介させていただいた「高校生が企業に求めるものってなんだろう?」が良い例です。

ちなみに平成16(2004)年と少し前のデータになりますが、厚生労働省の出している「平成16年雇用管理調査結果の概況」の「新規学校卒業者(平成16年3月卒業予定者)について」によると、新規高卒者を採用した企業は16.7%。

新規高卒者を採用しなかった(しない)企業は回答した中では、70%にもなります。
すなわち「高卒採用を行う」企業は、少なく今回のようなテーマだと参加者を絞ってしまい、申し込み者を制限してしまうことに繋がりますが、逆に「高卒採用を行う企業」にとってはピンポイントの内容なので、私も過去と比較しても「バズった」状況になりました。

集客でコケるセミナーの特徴

一方その逆、「集客でコケたセミナー」の特徴ですが、まずテーマでお話しすると、これはネクストソリューションズだけでなく、前職の経験でも同様なのですが、「DX」をテーマにしたセミナーです。

これは同じIT系で、セミナーをよく開催されている他社様とお話していても同様の感想を頂くことが少なくありません。
もちろんこのコラムを読んでおられる同業の方で「ウチはDXがテーマでも満足できる集客ができているよ!」という方もいらっしゃるかと思いますが、私には難敵と言えるテーマですね…。

では集客で「コケるセミナー」の特徴をにまとめてみたいと思います。

  • テーマが抽象的
  • 会社の事業と照らした際に専門外に見えるテーマ

テーマが抽象的

これはまさに先の「DX」ですね。

逆にYouTubeで「DX」をテーマにトーク番組を企画すれば、また結果は変わるかもしれませんが、確かに企業が開催するビジネスセミナーで「DX」をテーマにされても「参加しなきゃ!」というモチベーションを向上させるのは難しいかもしれませんね。

例えば「貴社はDXできていますか?」といったテーマだったとして、受け取る側としたら「知らんがな…」と思います。
なぜならば、テーマが抽象的で広いものだと、「自分自身が課題に感じているテーマだ」と思っていただけないことが考えられます。

恐らく今回の「高校生」のセミナーも、例えば「採用DXで求職者に選ばれる会社に変わる方法」等といったテーマだと恐らく大ゴケしたと思います。
誰向けのセミナーかよく分からないですからね。

会社の事業と照らした際に専門外に見えるテーマ

ネクストソリューションズでも、また前職でもIT系企業単独で、今回のような「求人に関するテーマ」で単独セミナーを行うと、ほぼ大ゴケしてしまいます…。

内容には自信を持っている「会社の口コミサイトでのネガティブ評価対策」も集まりが悪いです。
これはシンプルに「餅は餅屋」が原因だと考えています。

つまり、ネクストソリューションズはWEB・ITが専門の企業なので、先にも例を出した「アクセス解析」「セキュリティ対策」等のテーマだと期待して頂けるのですが、「求人関係」だと、専門外の分野のため、弊社から得られる情報はたいしたことはないだろう…

と感じられてしまっていると考えています。一応、この求人関係については、私自身が求人媒体企業にいた経験もあるので、その時の経験でテーマを作っているため「タメになる情報」ではあると思っているのですが…。

多くの申し込み数を求めるなら

セミナーに何を求めるのか?

…で回答も、回答も変わってきますが、もし「とにかく多くの方に自社の存在をまずは知っていただきたい」という目的で、セミナーを開催されるなら、先に紹介したように「商売っ気を捨てて、ノウハウ提供に振り切ったセミナー」か、または「抽象的なテーマを避け、かつターゲット層を広げすぎないセミナー」を意識して頂けると良いのではないかと思います。

何度か当コラムでもこのテのお話はしていますが、「誰にも嫌われない、当たり障りのない、一見万人ウケしそうなビジネステーマ」が一番集客面ではパッとしません。

ぜひ参考になりそうであれば、皆様の企画に取り入れていただければ幸いです!

著者・編集者情報

藤江信之 (マーケティング室)

京都出身。

大学卒業後、税理士向け商社で営業マンを経験したのち、2000年代前半より広告代理店や、WEB制作会社等で主にクリエイターとして従事。
大手エネルギー会社や、大手小売店、某市地下鉄などのWEBサイトやプロジェクトに関わる傍ら、2010年頃まで、都内のWEBデザインスクールで非常勤の講師を務める。

その後クライアントワークから、自社の広報マーケティングにキャリアチェンジ。
上場IT企業のマーケティング部門立ち上げに中心メンバーとして関わり、ウェビナーや展示会の運営などを通じリード創出を行う。

人材サービス会社を経て、2023年6月ネクストソリューションズに入社。
“提案サイド”と“担当者サイド”両方を経験した知見を活かし、マーケティング室の立ち上げ中。

趣味は市民ランナー&高校野球観戦&古城跡散策のマニア。

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