2023.11.06

マーケティング

事業会社のWEB担当者に必要な「WEB解析の範囲」

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一般的な事業会社のWEBマーケティングご担当者様が、本当に知っておくべき「WEB解析」ってどこまでなのか?
インターネットで調べると、次から次へと専門用語がでてきたり、あるいは流行りのAI連携サービスのPRなど...

Googleアナリティクスだって、全てを読み解く必要はあるのか、有償のサービスを自社で導入する必要があるのか?
全く判断がつかないですよね?

今回は、本当に必要な「スキル」についてお話したいと思います。

目次

競合企業のアクセス数は必要な情報?

まずこのネタですが、結構競合サイトのアクセス数に拘られる方もいます。
がはっきり言いますが、結論としてほとんどの会社で「知る必要はない」とお伝えします。

なぜか?そもそも知名度や、広告などの露出施策が全く異なるのに、それを比較したところで何の意味もありません。

私は今マラソンをやっていますが、市民ランナーの世界なんてバックボーンがバラバラだから、他人と比較し合っても無駄です。中には元陸上部で全国大会目指していたなんてランナーもいれば、私のように別競技でただの補欠だった選手ではベースが違いすぎるので、「競合する市民ランナー」を真似したところで意味がないわけです。

シンプルに自分の持ちタイム(自己ベスト)より上か下かだけです。
アクセス数も同じです。競合他社のアクセス数を知るよりも、シンプルに自社のWEBサイトへのアクセス数を増やすことだけを考えて頂ければと思います。

私も他のWEB制作会社様のアクセス数なんて調べたこともありませんし、全く興味がありません。

Googleアナリティクス以外のツールを導入すべき?

代表的なWEB解析ツールとして「Googleアナリティクス(Analytics)」がありますよね。
一方で有償の解析ツールも色々出回っています。

この有償ツールですが、一般的(何を一般的とするかの定義も必要ですが…)な会社であれば、私は解析ツールのメーカーの方には申し訳ないですが、不要と回答します。

なぜか?

皆様、今のGoogleアナリティクス自体を使いこなせていますか?

まず有償にするか否かの前に、まずGoogleアナリティクスを「見よう見まね」で触っていれば、大抵の方は1週間もあれば大方の数値は見れるようになります。
実体験として、私は以前の職場を退職する際、チームメンバーにオンラインで使い方を伝えました。

そのメンバーは特にWEB業界の出身者などではなかったですが、すぐにツールは使えるようになりましたし、そこから得られる数値の意味も自分なりの解釈が出せるまで時間はかかりませんでした。

ですので、まずはGoogleアナリティクスを触って、使って、それで「このツールには足りないものがある。もっと欲しい機能があるから有償のものを使う」と動いていくのが建設的だと思います。
「簡単」とか謳っても、所詮は道具。使い慣れるまで「簡単」ではないですよ(笑)

事業会社の方に難易度の高いスキルは不要

インターネットで調べると、「あれもこれも全部必要…」みたいな情報だらけですよね?

ただ、私は実際にお客様からお金を頂いて、Googleアナリティクスで解析業務を広告代理店時代に行ってきた人間として、はっきり申し上げます。

「事業会社のWEB担当者であれば、ユニークユーザ数(なければセッションでも可)を最低限追ってください」

これだけです。

トラフィック(流入元)や、オーガニック(自然検索)の検索用語、どのページで離脱が多いか等、正直な話、WEBコンサルを名乗る方にとって、「もっともらしいレポートを作る」ために、「A4用紙、1枚で終わるレポートを数十ページに増やしている」のが実態です。

少なくとも現場の方が、ここまで見る必要はないです。とにかく自社のWEBサイトに「現状どれだけアクセスされているのか」を知って、競合他社との比較ではなく、自社へのアクセスをさらに増やす
この1点に集中してもらう方が良いです。

自社サイトへのアクセスを増やすには?

これも元来、シンプルな話なんですよ。皆様、Youtubeでお気に入りのチャンネル、1つや2つはあると思います。
その中に、ガリゴリの営業の方が、「こんな課題ありませんか?当社のサービスであればなんと…」のような通販番組のように、セールスを展開しているチャンネルはありますか?

恐らくないと思います。

企業公式チャンネルであっても、「楽しい」「有益な情報がある」「面白い」要素がなければ見向くこともないでしょう。

つまり、自社サイトへのアクセスを増やすためには、視聴者目線でシンプルにある種、営利を捨てて、「楽しく、有益な情報」発信に努める必要があります。
具体的には、こういったコラムや、先に出したYoutubeチャンネルなどは有効だと思います。

まとめ

この記事のまとめとして、次の5つを挙げます。

  • 解析ツールは無償のGoogleアナリティクスで十分(あるものでOK)
  • あれこれ見ずにシンプルにユニークユーザ数をチェック
  • 競合との比較でなく自社の「自己ベスト更新」を目指す
  • アクセスを増やすためには有益で楽しい情報発信を心掛ける
  • アクセス数は月1回程度のチェックでOK

スポーツでもそうですが、最初から「あれもこれも」と取り組んでも大体身に付かないものです。
冒頭の例えでだしたマラソンもそうですが、健康のためにこれからジョギングを始めたい!

そんな方に「ペース走やった方が良いです!インターバルもやって、カーボン入りのシューズを用意して…」とか全く意味を成しません。
まずは「服や靴は運動しやすいものであればOK!ペースや距離なんて良いので、走る習慣を少しづつ身につけましょう!」だけでOKなんですよ。

走れるようになれば、自然に「もう少し長く走りたい、もう少し速く走ってみたい」となってくるでしょうし、そのタイミングで、様々な情報を探し始めるのと同じです。
まずは自社サイトへのユニークユーザ数をチェックして、それを増やすことにチャレンジしてみて頂ければと思います。

また、自社のご担当者様向けに「自分でできる!アクセス解析のコツ」というセミナーも行いますので、ご興味のある方は是非ご参加くださいませ!

著者・編集者情報

藤江信之 (マーケティング室)

京都出身。

大学卒業後、税理士向け商社で営業マンを経験したのち、2000年代前半より広告代理店や、WEB制作会社等で主にクリエイターとして従事。
大手エネルギー会社や、大手小売店、某市地下鉄などのWEBサイトやプロジェクトに関わる傍ら、2010年頃まで、都内のWEBデザインスクールで非常勤の講師を務める。

その後クライアントワークから、自社の広報マーケティングにキャリアチェンジ。
上場IT企業のマーケティング部門立ち上げに中心メンバーとして関わり、ウェビナーや展示会の運営などを通じリード創出を行う。

人材サービス会社を経て、2023年6月ネクストソリューションズに入社。
“提案サイド”と“担当者サイド”両方を経験した知見を活かし、マーケティング室の立ち上げ中。

趣味は市民ランナー&高校野球観戦&古城跡散策のマニア。

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